大学教授インタビュー
【プラレール×Gakkenニューブロック】
2つの玩具の組み合わせが子どもの想像力と創造力を刺激する
発売から60年以上、長く愛され続けるタカラトミーの人気商品『プラレール』。青いレールをつなげて、電動の列車を走らせるおなじみの鉄道玩具です。そんなプラレールといっしょに遊べる『Gakkenニューブロック』が、この度、新登場! 欲しかったプラレールの情景をニューブロックで自由自在に作れるという、ジオラマ好きにはたまらない醍醐味が味わえます。ふたつのおもちゃのコラボレーションが生むうれしい効果を、お茶の水大学 名誉教授 榊原洋一先生に伺いました。
Gakkenニューブロック×プラレールで遊びの幅が相乗的に広がる
「ニューブロックは、形が「井」型になっているので、縦・横だけでなく、斜めにもつなげることができる非常に“自由度”の高いブロック。そして、プラレールは、電車が走る線路を“自由に”レイアウトできるという楽しい特徴があります。また、ニューブロックは“立体的”なものが作れるのに対し、プラレールはどちらかというと“平面的”な広がりを生み出します。
つまり、どちらも自由度が高いことでは共通していますが、それぞれに違う特性を持っているのです。このようなふたつのおもちゃを組み合わることで、遊びの幅は相加的ではなく相乗的に広がります。1+1が単に2になるのでなく、1+1が3にも4にもなるということですね」
“いろいろな遊び方ができる”ということは、子どもの発達にも大きな影響を与えるといいます。
「子どもの活動の中心は“遊び”です。子どもは、“遊び”を通して探究心や思考力、社会性など、生きるために必要な力を養っていきます。特に、ニューブロックとプラレールを組み合わせることは、それぞれが作り出す世界観とはまた違った、まったく新しい世界観を、子どもたちが独自に作り出せるので、想像力や創造力を刺激します。さらに、「こうしなきゃいけない」とか「こうあるべき」といった完成形や目標・目的がないので、自由な発想で無限に遊ぶことができるというメリットもあります。子どもたちは、ニューブロックとプラレールを通して、たくさんの遊びを体験し、発達していくことができるのです」
子どもは自分よりも少し上を見て成長・発達していく
学習のように正解や不正解がなく、プラモデルなどのように“完成したら終わり”といった目的やゴールがないのが、本来の遊びのよさ。そのため、大人が子どもの遊びに必要以上に介入し、「こうしたほうがいい」などと指示するのは、あまりおすすめできません。
「とはいえ、大人がある程度モデルを示すのは悪いことではありません。保育では、“見守り”といって、大人は子どものやることに、あまり口や手を出さないほうがよいとされています。しかし、かえってそれが子どもの成長を阻害するとも言われているのです。
心理学者のレフ・ヴィゴツキーが提唱した『発達の最近接領域』という理論では、一人では到達が難しいけど、周りの助けがあれば到達できる領域(最近接領域)で、少しのヒントやアドバイスを与えてあげることが重要であるとされています。
一人ではできなかったけど、自分よりも少し上をいくような年長者や大人の行動を見て、「そうか、こうすればいいんだ!」と気づき、できるようになったことは誰しもあるはず。まさに、そういった経験が子どもの成長・発達を促すと考えられているのです。
おすすめは、大人もいっしょに楽しく遊ぶことです。その点では、ニューブロックもプラレールも大人でも夢中になれるおもちゃなので、遊びやすいですよね。楽しく遊んでいるうちに、大人のつくったものにヒントを得て子どもがマネをしはじめたり、逆に子どもの豊かな発想に、大人が刺激を受けたりすることもあるでしょう」
←ジオラマといえば、ビルや橋だが、子どもの発想で作りたいものを自由に作れるのが、ニューブロックの楽しいところ。恐竜が好きな子なら恐竜が住む街を、花が好きな子なら花いっぱいの街を作ってみよう。
Gakkenニューブロック×プラレール
コラボレーション商品
Gakkenニューブロック ジオラマスタートセット 価格:4,950円(本体 4,500円)
プラレールと遊ぼう! Gakkenニューブロック ジオラマスタートセット
プラレールといっしょに遊ぶためのきほんのブロックセット。建物や橋、木や川などジオラマを作りやすい色や形のブロックが入っています。まずはこのセットから始めよう!
Gakkenニューブロック ジオラマデラックスセット 価格:11,000円(本体 10,000円)
Gakkenニューブロック プラレールと遊ぼう! ジオラマデラックスセット
プラレールといっしょに遊ぶためのブロックセットのデラックス版。高層ビルや鉄橋など、大きなモデルを作ることができます。プラレールもいっしょに片付けられるケース入り。
監修者プロフィール
榊原 洋一先生
お茶の水女子大学 名誉教授
専門:小児科学、特に小児神経学、発達神経学
経歴:1951年生まれ。
1976年東京大学医学部卒業